あなたは今、オフショア開発を検討しているところで、オフショア開発にどんなメリットがあるが気になっているところではないでしょうか。
オフショア開発は、システム開発の委託先として海外にある開発拠点を活用することです。
そんなオフショア開発のメリットは大きく2つ存在します。
- コストを大きく削減できる
- 体制構築が早く、技術力も高い
本記事ではこの2つのメリットについて詳しく紹介していきます。
弊社はベトナムにオフショア開発拠点として立ち上げてから約10年経つ会社です。そんな10年間の経験からオフショア開発のメリットを隅々まで紹介します。
「オフショア開発」そのものの概要については、「オフショア開発とは?概要やメリット、成功させるポイントを紹介」の記事で詳細を解説しています。
目次 [非表示]
1. オフショア開発では、コスト削減が期待できる
オフショア開発の最も有効的なメリットとして「人件費の削減=コスト削減」があります。1章ではコスト削減について具体的に解説していきます。
1-1. コストを1/3~1/2程度の削減が期待できる
エンジニアのスキルや月単価の相場が異なるのでケースバイケースにはなりますが、国内のエンジニア単価相場は、平均80万~120万円程度といわれています。
対して、オフショア開発の場合、エンジニア単価相場平均40万~80万円程度になります。エンジニアの単価が安いのでコスト削減が期待できるという仕組みです。
※ただしこの金額は国や為替や、企業によって大きく異なるので、あくまでも目安になります。

1-2. 単価が低く最大で1/2程度安くなることがある
言うだけは簡単なので、それでは弊社の実例を取り上げてみます。よりリアルに感じていただければと思います。
国内企業の見積書と弊社のオフショア開発(ICDベトナム)の見積書を比較した場合、1人月当たり(平均)484,000円の差があることがわかりました。
仮にこの案件がが1年継続することになると、年間580万円以上のコスト削減に繋がるのです。
年間580万円というと、社員1人分の年収にもなります。
<国内企業の見積書>
5,720,000(円)÷5(人月)=約1,144,000(平均単価)
<ICDベトナムの見積書>
3,300,000(円)÷5(人月)=約660,000(平均単価)
1-3. 日本よりもほかの国の方が比較的安い
1-1 でオフショア開発の相場を示しておりますが、国によって単価は変わってきます。そのため、国選びは慎重にする必要があります。
下記はオフショア開発で代表的な国の単価をまとめた表となっています。(2024年時点)
国名 | プログラマー | シニアエンジニア | ブリッジSE | PM |
---|---|---|---|---|
中国 | 44.4 | 58.3 | 65.0 | 75.3 |
ベトナム | 39.4 | 48.3 | 59.0 | 70.0 |
フィリピン | 43.0 | 55.5 | 73.6 | 78.2 |
ミャンマー | 26.9 | 41.9 | 55.6 | 66.9 |
インド | 53.3 | 61.7 | 69.2 | 77.5 |
バングラデシュ | 35.0 | 42.5 | 80.0 | 75.0 |
日本 | 約60~100 | 約150~200 | 約100~ | 約70~132 |
ただ、安いからと言ってその国が良いかというとまた違います…治安、文化、言語、品質等…も加味する必要があるので、これがオフショア開発の難しいところではあります。
これらの国の中で人気があるのがベトナムです。弊社がベトナムに拠点を構えた理由も併せて「オフショア開発でベトナムをおススメする理由と会社選びのポイント」の記事でベトナムをおススメする理由をまとめています。
1-4. コストパフォーマンスも高い
オフショアでよく扱われるベトナムや中国などの国は、日本よりエンジニアのレベルが高い人が多く、一定の品質を保ちながらコストを削減することが実現できます。
【IT人材に関する各国比較調査結果報告書】によれば日本の平均ITスキルは3.17で下から2番目になってしまっています。

2. オフショア開発では、迅速に体制構築できる
さらに2つ目の大きなメリットとして挙げられるのは「迅速に技術力の高い体制構築できる」ことです。
国内では人材不足も相まみえて、1つのプロジェクトを進めるにあたり様々な会社に所属している人たちが集まってチームを結成するケースが多いです。しかし、オフショア開発であれば1つの会社でそのチームを編成することができます。現地では技術力の高い人材が豊富に余っているためです。
2章ではそんな背景を紹介していきます。

2-1. IT人材が豊富のため素早くチームを編成しやすい
弊社のベトナム拠点で現地で求人を出すと1回の求人で50~60人ほど応募が殺到する状況にあります。
それだけIT人材が余っているというリアルを体験しています。
ただ余っているだけで人のレベルは大丈夫なのか…と不安に思う人もいると思いますがベトナムの制度の問題で工学系の学科を卒業していないとエンジニアに就職しづらいという現実があります。ちなみに日本は未経験でもエンジニア枠があり、未経験でもエンジニアとして就職できますがベトナムの場合はそのような枠はほとんどありません。
2-2. 1つの会社でチーム編成完結できるため統率の取れたチーム編成しやすい
このように海外ではIT人材が豊富にいるため、オフショア開発を活用することで1つの会社でプロジェクトを完遂することができます。
1つの会社でチームが完結していれば、普段から話しているメンバーでの開発になるのでコミュニケーションが円滑に回り、阿吽の呼吸で作業が進められるようになるのではないでしょうか。発注者側と受注者側でそれぞれ会社のスタイルがあると思いますが、長い付き合いになるほどお互いのことを理解していき、効率的に進められるようになるでしょう。
この開発形態をラボ型開発と言います。詳細は、「ラボ型開発とは?メリット・デメリットから活用方法まで解説」の記事をご参照ください。
国内の場合は多重下請け構造になっており、様々な会社からエンジニアを集めるようなチーム編成になることがあります。その場合、コミュニケーションが円滑に回らなかったり、プロジェクト進行中にコミュニケーション上のトラブルが発生したりすることもあり得ます。
アメリカもかつては、国内の人材に頼っていましたが、インドを主としたオフショア開発で新たな活路を見出しました。アメリカではオフショア開発が当たり前になっています。日本も国内の技術力だけでは賄えなくなってきました…。日本は時代に追いつけていません。どんどん海外に目を向けて見ましょう。
3. 「オフショア開発 メリット」まとめ
本記事ではオフショア開発の大きなメリット2つを紹介してきました。これまでのオフショア開発は、「コスト削減」のために活用されてきましたが、今後は「体制構築」のために活用される時代になるでしょう。その背景として、人材不足が挙げられます。国内では限られたリソースしかいません。そこで海外に目を向けてみてはいかがでしょうか。海外であれば優秀な人材が余っています。
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弊社はシステム開発会社であり、お客様と一緒になってお客様の課題解決をシステムの提供という形で支援しています。また、様々な体制を組むことが強みでもあり、オフショア開発、ニアショア開発、オンサイト(常駐型)開発、受託開発など…お客様の状況に合わせてご提案いたします。相談は無料!なのでお気軽にお問い合わせください。