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白木寛慶

白木寛慶

社長室:室長

技術にこだわらない多様なキャリアパス – ICDが示す、エンジニアの新たな可能性

白木さんは現在、ソリューション事業グループ 技術第一本部の本部長と社長室の室長を兼任されていますが、ICDに入社されたきっかけを教えていただけますか。

前職で知り合ったICD社員からの誘いがきっかけでした。
その方の人柄や、ICDなら楽しく仕事ができそうだという印象を持ち、そして自分の得意分野を活かせる環境だと感じたことが決め手になりました。

入社前はどのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか。

最初はメーカーでファクトリーオートメーション(生産工程の自動化を図るシステム)の分野で、レーザーで金属を加工する装置の電気設計などを、3年間ほど担当していました。
その後IT企業に転職して31歳までアプリケーション設計やプロジェクトマネージャーを経験しました。
そこから10年ほどフリーランスとして活動し、40代でICDに入社した感じですね。 

入社当初は請負開発事業の責任者でしたが、新型コロナウイルスの影響で事業が縮小し、新事業立ち上げのため4年程前に社長室に異動しました。

ソリューション事業グループ技術第一本部の本部長と社長室の室長、それぞれの特徴や役割を教えていただけますか。

技術第一本部は、東京でのオンサイトソリューション事業が主力で、ICDの事業全体の70%ほどを占めています。特徴的なのは、25歳未満の社員比率が半分に迫る勢いなこと。若手社員の育成が大きな課題です。 

一方、社長室では部門横断的な課題に取り組んでいます。新規事業の立ち上げ、採用強化、社員育成など、これまでの経験を活かしてさまざまな業務を担当しています。

エンジニア組織としての価値観や目指す姿について教えてください。

まず第一に、お客様の課題解決を通じて信頼される会社を目指しています。同時に、変化の激しいIT業界で新しいことにチャレンジし続ける姿勢も大切にしています。
社員の成長と会社の成長が一体となることを理想としていますね。 

今年8月にエクシオグループに参画したことで、これまで単独ではできなかった大規模な仕事にもチャレンジできるようになりました。この機会を活かして、さらなる成長を目指したいと考えています。

エンジニアのモチベーション向上や育成のために、どのような取り組みをされていますか。

若手社員を中心に『学びの文化』が根付きつつあります。業務後に自主的な勉強会を開いたり、少人数でシステム開発にチャレンジしたりする姿が見られます。 

会社としても資格取得制度を刷新し、不合格でも受験料を支給するなど、チャレンジしやすい環境づくりに力を入れています。また、コロナ禍で中断していたサークル活動も再開し、業務外での交流も促進しています。

イノベーションを促進するための取り組みはありますか。

AIの活用が重要なテーマです。お客様先での活用はもちろん、自社の生産性向上にも注目しています。AIをアシストとして使いながら開発を進めるといった新しいスタイルの確立も試験的に取り組んでいます。

ICDの強みや他社との差別化要因をどのようにお考えですか。

当社の強みは、オンサイトソリューション・オフサイトソリューション・ニアショア開発(札幌)・オフショア開発(ベトナム)、これらの事業形態を組み合わせて、お客様のニーズに応じてコストの最適化や開発のボリューム調整ができることです。ICDの規模の会社でこれだけの事業形態を持つことは決して多くはなく、小規模でありながらお客様のニーズに柔軟に応えられる体制が整っています。 

また、デザイナーなどクリエイティブ系人材も擁し、UX(サービスや製品を利用することで得られる体験)/UI(サービスや製品とユーザーをつなげる接点)を考慮したシステム提案ができることも強みですね。 

営業面では、人材提案のスピードの速さが評価されています。遅くとも1週間以内に提案できることが、お客様から高く評価されているポイントです。 

採用において重視されているポイントを教えてください。

新卒採用では、技術的スキルよりもヒューマンスキルを重視しています。積極的で前向き、ポジティブに物事を考えチャレンジできる方が来てくれると嬉しいです。 

中途採用では、現在のスキルを活かして即戦力として活躍できることはもちろん、若手社員の育成に価値を見出せる方を期待しています。個人の力だけでなく、組織力を高めていく意識を持った人材を求めていますね。

新入社員の育成プロセスやサポート体制について教えてください。

新卒社員には4月から6月までの3ヶ月間、新卒研修を実施し、7月から現場配属としています。1年目は現場での業務に集中してもらい、メンター制度を通じて相談できる環境を整えています。 

2年目以降は、グループ会社のリソースも活用しながら、より専門的な研修を計画中です。現場だけでは習得しづらいスキル、例えばシステム全体を俯瞰する力や設計スキルなどのカリキュラムを整備していく予定です。 

また、将来のリーダー育成も視野に入れ、プロジェクトマネジメントやリーダーシップ、ブリッジSE(オフショア開発で国内とオフショア先との橋渡しを担うエンジニア)などの育成にも取り組んでいきます。

エンジニア組織内での最新のトレンドや取り組みを教えてください。

AIの活用が大きなテーマです。お客様先での活用はもちろん、自社の生産性向上にも注目しており、AIをアシストとして使いながら開発を進めるといった新しいスタイルの確立も試験的に取り組んでいます。
AIはエンジニアだけでなく、デザイナーも高い関心を持っているのでこれからどう社内に活用の輪を広げていくかがカギだと思っています。

またシステムの開発時に、クラウドサービスを最優先で検討するあり方も浸透してきて、AWSの資格(Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスの「AWS(Amazon Web Service)」に関する資格)取得者が増えています。

エンジニア組織の文化や風土について、特徴的な点はありますか。

若手社員を中心とした学びの文化と、昔からある風通しの良さが特徴です。役職の上下関係なく気軽に話せる雰囲気があり、新入社員が役員に直接話しかけることも珍しくありません。採用面接でも『家庭的』『フレンドリー』といった印象をよく聞きます。この文化は大切にしていきたいですね。

社員とのコミュニケーションや信頼関係構築において、心がけていることはありますか。

傾聴力が非常に重要だと考えています。まずは話をしっかり聞いて受け止めること、そして相手の考えを引き出すような質問をすることを心がけています。

個人的には心理学の勉強もしています。相手のタイプに合わせたコミュニケーションを心がけ、会社として目指す方向に徐々に導いていくようにしています。

今後の技術的な目標や展望をお聞かせください。

DXの推進の中で、ノーコード・ローコード開発に注力しています。ノーコード・ローコード開発では、開発コストを抑え、スピーディーにローンチまで実現できる強みがあります。ユーザー自身が簡易なシステムを作れるところまで持っていければ、IT業界だけでなく、他業界へ貢献できるものと考えています。 

また、AIの活用については、人からAIへの単純な業務の置き換えだけではなく、お客様のサービス向上に寄与する活用方法を模索しています。例えば、データ分析を通じた在庫管理の最適化や、航空会社の空席対策など、より戦略的な活用を目指しています。 

そして海外に目を向けると、国内のIT労働人口不足に対し、ベトナムなどのオフショア開発の活用で貢献できると考えています。言語や文化の壁は確かにありますが、それを乗り越えて品質を高めていくことで、グローバルな視点でのIT人材活用のモデルケースになれると思っています。

最後に、ICDへの入社を検討されている方へメッセージをお願いします。

IT業界には多くの企業がありますが、私たちの会社には個性豊かな人材がいます。
『何をするか』だけではなく、『誰と働くか』という視点も大事ではないでしょうか。安心できる環境で、充実した育成プログラムを活用しながら、会社と共に成長していってほしいと思います。

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